電池の評価を始めて1ヶ月が経過しようとしています。因みにまだ次の車は納車されておりません。

 モジュール単位での電気容量測定がやっと終了しました。
 モジュールは6S-74Pのセル構成で、444本の18650が接続されています。このMDが16直列されており、合計7,104本ものセルが搭載されています。MD内の接続状態を解析しましたが、結構複雑な接続でした。マニアにしか判らないかも知れませんが、セル配置図(片面のみ)を示しました。普通の発想ではこんな歪な配列は考えないと思います。少なくとも私に決定権があればこのままGOは出さないと思います。2列毎に冷却路が配置されており、温度制御もしっかりされている様です。
 結果的には16MD間の容量バラつきも少なく、MD内の直列間の容量差も僅かな範囲でした。異常で切り離されたセルもない様で、7,104本がそれなりに動いていたということになります。7年10万km走行した後だと考えると十分に及第点は与えられると思います。
 残存容量は元の容量をいくらにするかで変わってきます。85kWhをベースにすると約85%の残存、つまり15%劣化したことになります。2013年に搭載電池ということで入手したセルの容量をベースにすると約95%の残存率になります。初期の劣化が大きいのかも知れませんが、85%としてもまずまずの値だと思います。これは大容量で浅い充放電で使用する設定にした設計思想が優位に働いた結果ではないでしょうか。
 詳細は有償でご提供するのでここでは開示致しません。

 尚、セル単位の測定も進めていますが、これが想定より大変な作業となってしまっています。MDからセル単体を取り出す作業も想像以上に大変でした。一見シンプルなのですが、至るところが接着剤(熱伝導用?)で固定されており、挙句の果てはセルが金属性のスリーブに入れられていたことです。分解方法の検討が必要な様です。

 また、新たな事実が判明したらお知らせします。