今日は「セプテンバー・イレブン」です。この事件を契機として世界が変化してきた様にも思います。当日は出張で北京に居り、テレビのニュースで映像を見ましたが、最初はことばも判らなかったこともあり映画か何かの紹介かと勘違いしており、現実のものだと認識できませんでした。暫くすると会社から「飛行機の利用禁止」の連絡が入り、事態を把握した次第です。仕事が終わった後も北京で足止めとなってしまいました。
それ以降、空港や不特定多数の集まる場所での保安検査も厳しくなり、特に米国の空港は暫く長蛇の列に並ぶという事態に巻き込まれることになりました。液体の機内持ち込み制限が厳しくなったのもこの事件がキッカケです。日本の国内線も一部は準拠していますが、国際線に比べると緩和条件で運用されていました。最近、2020東京に合わせて保安基準を厳しくするということが発表されました。安全確保のため検査を厳しくすることは仕方のない方策ですが、検査をしなくてもいい安全な社会作りを目指した取り組みも望まれるところです。
この事件ではNYマンハッタンの貿易センタービルのツインタワーの崩壊が象徴的でした。今は「グランドゼロ」として新たな施設が再建されています。
自由の象徴である自由の女神のティアラの窓からマンハッタンを撮影した写真をアップしました。1981年の写真で銀塩写真をスキャンしたもので、当然ツインタワーが写っています。もう一方は事件後2006年の写真で自由の女神のあるリバティ島から撮影したもので、ツインタワーはありません。事件以降暫くリバティ島には立ち入りが出来ませんでした。再開後は予約や身分証明の提示等の制限ができてしまいました。自由の女神の台座は6階のビルとなっており、そこからは螺旋階段を登って頭の部分まで登れていたのですが、再開当時は女神の内部へ入ることはできませんでした。台座部分に入るにも厳しいセキュリティー検査を受ける必要があり、最新鋭のX線(レントゲン)を通過する必要がありました。現在は「CROWN RESERVE TICKET」という頭部まで昇ることのできるチケットがある様です。
震災や大雨等の大災害に思いを馳せることも重要ですが、この事件は天災ではなく、人が起こした災害であるということです。人々の努力や相互理解により発生自体を防止できる問題ではないでしょうか。