モデル3の納車から1年が経過しました。ODDメータは10,519㎞を示しています。
この1年で大きな問題はありません。最近「オートパイロットのカメラが使えません」というメッセージが出ますが、オートパイロットは作動します。
自動ブレーキには時々不満を感じますが、モデル3だけの問題ではなく国産車でも同じ様な挙動はあり、現時点で量産導入できる技術の限界なのでしょう。
モデルSから比べるとスペックダウンですが、設計が新しく、メータパネルが無いこと以外は大きな不満はありません。タッチパネルは慣れたとはいえやはり機能によっては物理ボタンの方がいいと感じることには変わりはありません。ソフトウェアのアップデートでパネルの操作も改善されていますが、やはりブラインドタッチができないことは不利です。音声でも操作できますが、やはりボタンがある方が便利だと思います。
満充電での走行距離は条件がよくて400㎞程度ですが、これにも大きな不満は感じていません。もちろん長い方が便利であることは間違いありませんが、この1年で途中に充電が必要となったのは1度だけで、スーパーチャージャー利用料金も1,380円です。ほとんどは会社に設置したウォールチャージャーを利用しており、宿泊の場合はディスティネーションチャージを利用しました。普段はウォールチャージャーでも80%程度に上限充電を抑え、更に時間に余裕がある場合は充電電流も10~20Aに制御して充電しました。私の場合はこれで不自由を感じることはありません。
寒い時期の走行距離低下は改善の余地があるところですが、これは電池特性の課題とも言え、我々が頑張らないといけない内容でもあると思います。
140Wh/㎞(7.14km/kWh)の電費でしたので、電気料金を20円/kWhとして計算すると約3円/㎞となり、150円/ℓのガソリンを使うとすると50㎞/ℓ程度の燃費に相当します。オイル交換等も不要ですので、ICE車と比べると運用コストは大幅に安くなります。
スマートフォンがキーになり、イグニッションスイッチもないので慣れると非常に便利ですが、一方で他の車両に乗ると色々なミスをしてしまいます。例えばキーを持ち歩くことを忘れがちになったり、HEV車では止まった時にエンジンも止まっていることが多いのでイグニッションキーを切るのを忘れたり、ひどい時はそのまま外に出てロックをしようとしてアラームを鳴らしてしまうこともあります。
もう一つ、慣れれば問題ないのですが、ドアノブの操作が初めての人には難しく、降りる際にもパワーウインドーボタンと間違えて窓を開けてしまう人が多いことです。中のスイッチはピクト表示を工夫して欲しいものです。
いずれにしても1年経過後は大きな問題もなく、パワー不足や走行距離不足も感じることなく、概ね満足しております。
また、何かあればレポートします。