モデル3に乗り換えて3ヶ月余りが過ぎました。最初は乗る機会も少なかったのですが、徐々に増えて来て遠出もする様になり、現時点の総走行距離は4,160kmとなり使用したエネルギーは570kWhです。7.3㎞/kWh,137wh/kmの電費ということになります。電気代を20円/kWhで計算しても11,400円で、仮に15円/kWhとすると何と7,050円という燃料費ということになります。7,000円のガソリンで何km走れるでしょう。
3ヶ月使用した感想(Sとの比較)と課題を以下にまとめてみます。
- Sと比べ一回り小さくなり、また右ハンドルなので取り回しは楽になった
- 電費はよく、120~150Wh/km(特にエコ走行に心掛けている訳ではない)
- インパネは慣れたが物足りない
何種かの選択肢から選べると便利なのだが・・・ - ロードノイズは大きく、やや耳障りである
- 乗り心地もSよりゴツゴツ感を感じる様になった
- センターコンソールは微妙
蓋の締め方がセンシティブで、ゆっくり締めないと閉まらない
何度か失敗すると「ゆっくり」締める様にコメントが表示される
2021年モデルはデザインが変わっている模様
ワイヤレス充電器も標準化されているが、私的には不要 - トランクの開口の仕方が独特(開口部も中も広い)
雨の時はリアウィンドウを流れた水滴は勢いよくトランクに内に到達する
よりセダンっぽいSはハッチバックなのに3はセダンという不思議 - Bluetooth接続のスマートフォンキーは便利
スマートフォンを携帯しているだけでキーの自動ロック/解除が可能
法律が改正されて日本でも使用できる様になった
慣れると楽なので、今後採用車は増えると思われる - サッシュレスドアでインデックスシステムがあるのにドアの閉まりが悪い
特に後部ドアが閉まり難く半ドアになり易い
イージークローザーを後付したくなる理由が理解できる - 暖房は改善された(効き出しも早い)
S同様足元の吹き出し口はない様であり、不満は残る - ガラスルーフの解放感はあるが、必要性は疑問
夏は熱いというユーザも多い様であるが、そんなに気にはならなかった - オートパイロットは日産より優秀(?)
消えかけの白線も検知して使用できる範囲は広い
時々、制限速度の認識違いがある
自分で運転した方が安心できる - リアシート乗車時もシートベルトアラームが鳴る
助手席を含め重い荷物を置いてもアラームが鳴る
もう少し融通が欲しいところである - バックカメラの色滲みがある(カメラか処理速度の問題かは不明)
白線等がピンク色に滲むことがある
代車で借りた3も同じ症状が見られていたので固体差ではないと思う? - 8ヶ所のカメラの威力はある
ドライブレコーダとしても機能し、カバー範囲が広い
左ドアピラーカメラは特定の場所を走行すると毎回一時作動不良になる - トランクの内側ヒンジの樹脂カバーが最初の動作で簡単に外れてしまった
カバーだけでいいとリクエストしたが、トランクリッド内張全体を交換
他の修理もあったので後日出張交換 - 右リアのコンビネーションランプの水侵入による曇り(写真参照)
台風10号の暴風雨で水が浸入し、2週間経過しても乾かず
出張修理でコンビネーションランプ交換 - モニターのブラックアウト1,2回発生
モデルSで経験済だったので特に慌てることもなく対応
細かな課題は色々ありますが、全体的には充分に満足しております。コストパフォーマンス的にも十分だと思います。ほとんどノーマルですが、センターコンソールはピアノブラックで滑り易くキズも入り易そうであったため、保護用にシートを貼り付け、ハンドルはちょっと寂しかったので、アルミニウムのカバーを設置しました。
1充電当たりの走行距離は長いに越したことはありませんが、スタンダードでも日常用途では全く問題ないと思います。現時点で急速充電は一度も利用しておりません。通常はウォールチャージャーで電流を調整しながらできるだけゆっくりと充電をしています。仮に空になっていても夜寝ている間か、会社に出社して帰るまでの間に満充電に到達します。
これまでに最も遠出したのは往復約360㎞の日帰りで、途中無充電でクリアできました。358.3㎞走行して残り35㎞で、0㎞到達後も10km以上走れる様なので400㎞は走行できそうです。翌朝、気温が下がると雪マークが出て残り距離が減少していました。気温が低い時は少し余裕が必要となります。先日、残30㎞まで走行した翌朝が5℃まで低下していたため、何と一気に5kmまで残量が減ってしまいました。充電モードで残量を確認すると、青く表示された量の残量はあるが、低温のため赤で表示された分しか放電できないということを示している様に解釈しました。
また、ナビと連動している様で、残量が十分でない場合に目的地を設定すると目的地に到達した際の予想残量が一瞬表示されます。走行している際も時々「目的地に到達するためには時速〇〇㎞以下で走行してください」等といった警告文が表示されることもあります。
残存計は概ね正確で設計者に意図も少し感じられる様で、面白いです。
一方でモデルSから取り出したセルの評価では負荷特性と低温特性は結構劣化していることが確認されつつあります。経時変化後の低温特性がどの様に見積もられているのかも興味深いところであり、もしかしたら赤と青のギャップは年々拡がって様子を確認できるかも知れまん。