いよいよ技術的課題です。まずはヘッドライトです。USAは右側通行で日本は左側通行、という違いによる問題です。ロービーム(すれ違い用前照灯)時に違いがあります。基本的に対向車が眩しくなくなる対策です。陸運局の要求仕様を図でまとめてみましたが、水平がOKかNGがということが重要です。私の理解では水平OKでしたが、車検担当者は恐らく水平という考え自体を持っていなかったのではないかと思いました。右側が下がっていないと「ダメ」ということでした。最初の判断は感覚的です。
車両は整備工場に預けておりライトを外してもらいました。ライト周りはAssyとなっていました。プロジェクターライト一灯式のヘッドライトで左右を入れ替える等の単純な話では解決しません。
英国仕様の部材が入手できないかTESLAの知人に頼んでみましたが、さすがにそこまでは協力してくれませんでした。
プロジェクターランプでは、内蔵されたシャッターでHighとLowを切り替えていること(図参照)が判りました。前述の通り、ライト周りは樹脂の溶着でAssy化されており、シャッター部分に簡単にはアクセスできません。バルブを外すとシャッター自体は確認できました。図の様に上部は突起のない直線形状でした。色々と考えたあぐねた末、金属板片を追加貼り付けすることにしました。電池の接続に利用するニッケルリボンの小片があったので、これに粘着テープを貼り付けて、シャッター右上部に設置する訳ですが、シャッターはφ30程の孔の奥です。ピンセットで小片を挟みバルブの孔から場所と出代を考えて、なおかつ簡単に剥がれない様に慎重に作業し、何とか設置に成功しました。文章にすると簡単ですが、片側のランプで1時間を超える作業で、作業中もイライラでした。直輸入車のヘッドライトの改造については他のブログでも詳細に記載されています。アメ車の基本 アメリカ直輸入のヘッドライト プロジェクター/AITHON CARS BLOG(外部サイト)
この対策により、すれ違い用前照灯問題はクリアです。次はリアの方向指示器の問題でリアコンビネーションランプの改造について報告する予定です。