7月初旬以来の久々の韓国です。当時は韓国を貿易のホワイト国の対象から外すと発表された直後であり、丁度デモが始まるタイミングであった。
あれから3ヶ月以上が経過し、世間に問題となっているフライトがキャンセルされていることを実感することになった。5年以上前の関西-釜山のフライトは格安航空と言えばフルサービスに近いエアプサンだけだったが、その後LCCが急増しチェジュエア、ピーチ、ティーウェイ、ジンエアー等が次々就航した。ところが、ここ数ヶ月でフライトが激減し、スケジュールを考えるとLCC、しかも往復別の会社を使うという選択肢しかないことが判明した。アシアナ便はプサンエアのコードシェア便である。
往路はT‘way、復路はPeachを予約した。どちらも初めて利用する航空会社である。先日もJet Star(JALのコードシェア)を利用してLCCはLCCというイメージを持ったところであった。今回は往復共に有料の最前列席だったので、席としては、特に問題や不満は感じなかった。
関空の北ターミナルと言えば、以前は夕方になると韓国人で溢れかえっていたが、今回、ゲート周辺はガラガラであった。しかし、フライトは満席(便数が少ないので集中?)に近い状態となっていた。髪をまとめていないロングヘアのCAが居たのには驚いた。荷物を頭上の棚に入れ着席し、有料の機内サービスを受けることもなく、無事釜山空港に到着した。一早く上の棚を開けて荷物を取り出そうとしたら、何と入れた筈のバッグがない。近くの棚を見まわしても見当たらない。CAが搭乗時に他の乗客の荷物を収納するために整理をしていたので、CAに確認したら、「私は何もしていない」と返答する。他のCAが周辺の棚を調べるが見当たらない。後方座席の乗客が次々と出て行くのを見送っていると、何と知らないおじさんが私のバッグを持ってやってきた。「それは私のバッグ」と言って取り返す。おじさんは抵抗もなく、謝ることもなく、何事もなかったかの如く、自分のカバンを取りに戻った。CAも謝ることもなくにこやかに「Thank you」でやり過ごすだけである。盗難の形跡もなく、顛末を確認するにしてもことばの問題で手間取るだけなので、諦めて入国手続きに向かった。わざわざ他人の荷物を棚から出してなぜ後方まで運んで行ったのかは全くの謎のままである。
帰路はピーチでこれも初めてであるが、日系LCCなので少し安心感がある。チェックインをスムーズに終え、セキュリティ、出国審査へ向かうと自動ゲートが登場しており、スタンプが押されない。日本の顔認証ゲートに似ているが、2段構えでパスポートの認証が終わると1段目のゲートが開き、次の場所では指紋認証が必要となる。左右の人差し指の指紋を片方づつ取って、認証されれば手続きが完了し、2段目のゲートが開く仕組みであった。
CAは極普通で、CA特有のオーラの様なものを全く感じない。着席中はCA同志でおしゃべり放題という感じでした。このフライトでも短時間なので有償の機内サービスは受けない。他のフライトに比べ、機内アナウンスが長い様に感じた。LCCとはこんなものなのでしょう。特に問題とか不満ではなく、なるほどという感じです。
関空の第2ターミナルも初めての経験であったが、非常に簡素で人もない。特に問題があるという訳ではないが、トラブルの対処はできるのだろうかという不安は残った。