さよならモデルS 第18回 ~走行による容量チェック~

 次の車の納車が延び車検の有効期限も長くなって、最終回まで時間が空いてしまいました。このシリーズを始めた時には5月中には電池パックは外していると想定しておりましたが、延び延びです。コロナ禍の影響でモデル3の納期は未だに判りません。次の車が来るか、6月末かいずれか早い方まで乗り続けることになりした。走行距離が10万kmに到達して以降2ヶ月半が経過しましたが、それ以降まだ1,000㎞も走行していませんでした。自宅と会社の往復だけなので、3km余/日の走行が継続しました。数週間でどこまで伸びるかは不明ですが、少しは出掛けようかとも思っております。次エネルギーデータを添付しましたが、50kmの走行がノコギリの刃の様です。自宅から会社は下り中心で、帰宅時は登り中心となるのでこういったデータになります。通勤以外のデータが2回ありますが、通勤時のデータは再現性があります。

 週末は久しぶりに遠出をしてみました。電池容量の確認も兼ねて、出発前に満充電にして、往路は高速をゆっくりと流し、信号の少ない郊外を走行したので、164wh/kmとそこそこ良好な電費でした。帰路は気温も上がり、異なったルートで信号待ちや渋滞の中を通り、アップダウンの多い高速を少しアグレッシブに走行したので173Wh/kmと少し電費は落ちましたが、まずまずでした。377.3kmの走行で残り32kmですので計算上は1充電で400kmの走行が可能であったということになります。

 問題は消費エネルギーです。65.2kWh消費しています。表示電費と計算が合っているので、0kmまで走行した場合の消費容量は70.9kWhとなります。残念ながら満充電から途中継ぎ足し充電をせずに、空に近い状態まで走行したことがないので、初期はどの程度の数値を示していたのか不明です。スペック通りの85kWhが使えたとすると83%まで劣化していることになります。仮に0kmまで走行した際に5%程度余裕を残す設定であったとすると、88%程度残存している計算になります。

 ICE車と比較して使い込むと満タン時の走行距離が低下するという問題は残りますが、10万km走行しても80~90%走行できれば十分ではないかと思います。特にEV黎明期の車両であることを考慮すると及第点を与えられるでしょう。

 電池の状態については詳しく評価する予定ですが、それまで走行距離がどこまで伸びるかです

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