モバイルコネクターが発熱問題でリコールとなりました。私のメールにもリコールの案内が来ましたが、対応できなかったため今もそのまま(?)使用しています。一次配線が発熱するということで、変更点は40A→30Aだったので極力30A以下で使用することにしました。
大阪との往復は距離的に余裕でしたが、リーガロイヤル大阪の駐車場にはモデルS用のウォールチャージャーが早くから設置されていたため、時々利用させて頂いていました。日本でモデルSが発売される前はTESLAジャパンの試乗車とバッティングすることもありました。ここは横にEVコンセントも設置されていたため、バッティングしてもモバイルコネクターを持参していれば大丈夫です。
NEMA15-50は便利なので、写真の様な変換アダプタを製作しました。USAではNEMAの品番でコンセント形状が決まっており判別し易いのですが、日本は形状等で呼ぶため、時に現物合わせでの確認が必要となります。事業所用には単相200Vでも何種かのコンセントがありますが、よく訪問するクライアント様の駐車スペースに200V-30A引掛形のコンセント(写真右のプラグに合うコンセント)を設置して頂きました。到着すると帰るまでの4~7時間程度充電させて頂いておりました。満充電にならなくても100~200㎞走行分は補充できたので安心して出掛けられました。
ところが、この変換アダプタで一度だけ大失態をやらかしてしまいました。ジャパンEVラリー白馬2014に参加した帰りのことでした。白馬までは寄道せずに片道約530㎞あり、途中での充電は不可欠です。事前に綿密な(?)充電計画を練り、金曜の就業後に出発しました。途中、京都で友人をピックアップしてこの日の目的地であった駒ヶ根に向かいました。事前に充電施設があることを確認していた駒ヶ根ビューホテル四季に無事到着しました。420㎞余りの走行でした。翌朝の出発時には200㎞程度分充電できていましたので、白馬までは余裕でした。しかし無事ゴールして主催者が準備していたEVコンセントで充電しようとしても、直ぐに止まってしまうのです。色々調べて見ると、スキーリフトの電源を利用していたので容量的には充分だったのですが、何故か電気工事屋さんがやたら長い線を使って配線していたため、配線端で多くの車が同時に充電すると電圧降下が発生することが判明しました。ここでUS仕様の充電器は真っ先にダウンしていたのでした。滞在時間から逆算して6kW以上で充電できれば満充電になる筈が、全く予想外の出来事でした。この時に三菱製モバイル充電器をお借りして充電してみましたが、ダメでした。仕方がないので近くのペンションで独立したコンセントをお借りすることになりましたが、3kWしか引けないので不足です。夜には他の車の充電が少ないと想定して、再度会場で充電開始。見張担当の方にお願いして、何とか夜中に8割程度まで充電できましたが、これでは到底家まで着きません。というか満充電でも着かないのです。日曜は朝の行事にだけ参加して、帰路に就くことにしました。街中のディーラーや金曜日に宿泊したビューホテルでも充電させて頂きながら、エコ運転に心掛けて走行しました。駒ヶ根から小牧JCTまでは中央道が下り中心だったこともあり、約130㎞走行して14.5kWhの消費で走り切りました。途中、彦根でも下道に降りてディーラーで充電させてもらい、リーガロイヤル位まで辿り着けそうな状況になったので、名神高速に戻り、友人を降ろすために桂川PAに立ち寄りました。SAやPAにはCHAdeMO充電器しか設置されていないのですが、何とその横に緊急用としてEVコンセントが設置されていることを発見しました。ここにつないでみると30Aで充電開始できるではありませんか。安心して友人と夕食を済ませ車に戻って見ると、何と充電が停止しているではありませんか。「シマッタ!ブレーカが落ちたんだ。」と気付き、PAの責任者に状況を説明するも、EV充電は誰が管理しているのか判らないとの回答。充電器に貼られていた連絡先に電話するも、充電器自体に関する対応のみで、桂川PAの管理については判らないとのこと。色々と電話しまくった挙句、解決した頃には日が変わっていました。気を取り直して電流値を16Aに下げて追加の80㎞分の充電を待ち、無事会社まで辿り着きました。20㎞程の余裕がありましたが電池を空にして見るために会社の周りを走行し、残走行距離表示が0㎞になるまで走ってみました。0表示まで無事走行可能でした。
モバイルコネクターは今でも40Aで充電可能ですが、やはり途中で発熱問題が発生し、コンセント部の熱変形で抜き差しがままならなくなったので、今は一次入力側を改造してブレーカに直結し、ウォールチャージャー擬きで使用しています。近くにソーラー発電所が乱立してからは昼間の電圧が低下気味で、平日の昼間は充電が停止することも多くなり、一時期は会社に設置した普通充電器中心の充電となっていましたが、何とかなるものです。
今はAmazonで購入した中華製のJ1772モバイルチャージャーも併用しています。出先でもコンセントがあれば充電できます。宿泊施設には急速充電器ではなく、コストを掛けずに複数台の200V仕様のEVコンセントを複数台分設置して頂けると多くのEVユーザが安心して泊まれます。
ということで、全く不自由がなかった訳ではありませんが、急速充電をほとんど利用することもなく10万km走破できたというお話でした。
車検も後余すところ1ヶ月となり、この連載も終わりが近付いてきましたが、次回もお楽しみに!